着物

2019年4月27日 | 歴史・文化

訪日外国人観光客が心をときめかせる日本文化の代表とも言えるのが着物。

着付けサービスや着物レンタルなども増えていますね。

 

「着物」は本来、日本語で衣服という意味ですが、近年では「日本の伝統的な衣服」という意味で使われています。現在着られているような形の着物が生まれたのは平安時代になってからのことと言われています。

 

明治時代になると、日本は外国の文化の影響を強く受けるようになり、西洋化を進める政府は、官僚や軍人などに対して「正式の場では洋服を着用せよ」という衣服令を出し、一般庶民に対しては、着物を着る場合はそれぞれの家系を示すシンボルである家紋を入れた「紋付」が礼装と定められました。現在では、日常生活の中で着物を着ることは少なくなり、一般的に着物は晴着という意識になり、結婚式などのあらたまったセレモニー、お葬式、お茶やお花の席で、または夏のお祭りや七夕などの機会に、着物を身につける流れになりました。

 

現在、着物・呉服市場の規模は1980年前後のピーク時は18,000億円だったのに対し、2005年は6,100億円、さらに2016年の予測では2,830億円と年々大幅に縮小。直近10年間で60%超もダウンしています。インバウンド向けの新たな需要が着物文化や着物の活用を改めて捉えなおすきっかけになれば良いですね。

 

今では都内で着物の無料着付けレンタルをしているおもしろい団体などもあります。着たことがない方は是非一度着てみても良いのではないでしょうか。

 

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